~木とふれあい、木に学び、木と生きる~
徳島県で木育に取り組んでいる人を紹介するコーナーです。
『オーガニックな暮らし・木のおもちゃ DEPOT』オーナー 高田健司さん
想像力が高まるおもちゃを
27年前に開店して以来、環境や自然に関心の高い人々に信頼を寄せられている『DEPOT』。ずっと取り扱っているのが“木のおもちゃ”だ。前職はグラフィックデザイナーだったというオーナーの高田さんが衣食住にこだわりを持った店を始めようという時、“遊”も生活にとって大事なのではないかと考えた。ちょうど第一子が誕生することがきっかけとなり、「子どもの成長に寄り添ったおもちゃ」を子育て家族に手渡していきたいと決めた。
「木育って最近注目のワードだけど、オープン当初から興味を持つ人々は一定数いましたね」。高田さんが考えるいいおもちゃとは「おもちゃに遊ばれないおもちゃ」。遊び方が一つしかないおもちゃではなく、何通りもの遊び方ができるおもちゃだという。「木のおもちゃだったら何でもいいわけではなくて、安全・安心であることはもちろんのこと、長く遊べるモノを勧めたいと思っています」。例えば、[カラーボール]という商品がある。木の器に6つの色が付いたボールが入っている。さて、どうやって遊ぶのか。「ある時はボールを転がしたり。また、器からボールを出して入れ直してみたり。遊び方を教えずとも、子どもが主体的にいくつもの遊び方をみつけてくれる。子どもにとって、遊びは“学び”なんです。それをサポートするのが大人の役目なんだと思います」。
木に触れて、命を学ぶ
『DEPOT』では新しい取り組みも始まっている。店前には『デポーまちなかの森』と名付けられた木が植えられたスペースをつくった。買い物に来た親子がのんびり過ごせる場所であり、今後はマルシェみたいなイベントも催していきたいという。さらに、その奥には『ちいさな畑』があり、子どもたちが土を触りながら野菜を植えたり収穫することができる。「この畑で保育園の子どもたちがニンジンとジャガイモを栽培・収穫して、お泊り保育の時にカレーを作ったそうです。命の勉強をする機会をつくりたくてこの場所が出来上がりました。土や植物、木に触れて、心身ともに健康になってくれたらいいですよね」。高田さんのそんな気持ちは、今日もこの場所を訪れる人たちに届けられている。
広々とした『まちなかの森』は、木が伸びるとさらに森らしくなっていく。
色の三原色と中間色の6つのボールが入った[カラーボール]。
店内キッズスペースにて、木のおもちゃで楽しく遊ぶ親子の姿も。
DATA
オーガニックな暮らし・木のおもちゃ
DEPOT(デポー)
tel.088-656-0636
徳島県徳島市沖浜町南開330-1
営/11:00~17:00、土・日曜、祝日は10:00~18:00
休/月曜(祝日の場合は営業、翌日休)
P/17台
https://www.depot-net.com/
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