募集を見て思わず飛びついたんよ!
趣味はお友だちとの山登り。登っている途中で見つけた綺麗な花を撮影したり、頂からの景色を堪能したり、自然に触れることが大好きな横山さん。
そんな横山さんがおもちゃ学芸員を知ったのは、新聞に掲載されていたおもちゃ学芸員募集の記事でした。
「おもちゃ学芸員になれば、木のおもちゃのことが学べるし、なにより子どもたちと関われる時間が持てる」と思い、すぐに電話。
大好きな子どもたちと木のおもちゃに囲まれながら過ごせると思うとワクワクが止まらなかったそうです。
おもちゃ美術館には、横山さんの好奇心をくすぐる木のおもちゃがずらりと並ぶ。
大好きな木のおもちゃを通して来館者と交流する中で、木の持つ魅力を改めて感じると同時に「自分でも木のおもちゃを作ってみたい」と思うようになったと教えてくれました。
おもちゃ作りの経験はなかったが、館内の工房にある赤い電動糸のこが使えることを知り、糸のこを使ったオリジナル玩具づくりに早速チャレンジ。
電動糸のこに触るのは初めてで、勢いよく動くのこ刃が怖くて、木材の端を持って恐る恐る切っていたと、当時のエピソードを笑いながら話してくれました。
それからおもちゃ学芸員の活動の合間にコツコツと練習したり、おもちゃ学芸員向けに開催しているスキルアップ研修に参加するなど、今では手際よく木材を切れるようになったそうです。
インタビュー当日も、細長い1本の角材を糸のこで細かくカットし、木のパズルを作ってた横山さん。その真剣な様子を、来館中の赤ちゃんが興味深そうに見つめていた。
おもちゃ学芸員になったことがきっかけでおもちゃや遊びのことをもっと学び、伝えたいと、『日本けん玉協会』が認定する「普及員」や、『芸術と遊び創造協会』が認定する「おもちゃコンサルタント」の資格をわずか2ヶ月で取得した。
お気に入りのコーナーは?
『徳島木のおもちゃ美術館』で好きな場所を尋ねると、「あさん農村舞台」を挙げてくれました。
「あさん農村舞台」は、来館者が初めて目にするコーナーであり、積み木やごっこ遊びなど、さまざまな遊びが生まれるスペースです。
横山さんは「積み木を積みながら『一緒に遊びませんか?』と誘うと、子どもたちが寄って来て一緒に遊んでくれるのが嬉しいんです。積み上げた作品をガラガラと音を立てて崩しては、また積んで、また崩して。毎回違う作品が生まれては消えゆく様が楽しいですよ」と話してくれました。
おすすめの木のおもちゃ!
2010年のグッド・トイに選ばれた[くるりんカー]
横山さんが来館者によく紹介するのは[くるりんカー]。
このおもちゃが好きな理由は、意外性があるからだといいます。
「よくある普通の車のおもちゃでしょ?」と不思議そうな顔をされるが、そこで横山さんが坂から転がし[くるりんカー]がでんぐり返しするところを見せると「おぉ!」という驚いた表情に!その反応を見ると嬉しくなるそうです。
「遠くに転がっていかないところもいいよね」と話してくれました。
赤ちゃんの視界に収まり、赤ちゃんを抱っこしたままでも、手を伸ばせば取りに行ける距離で止まるからだそうです。
そういったところに作り手のやさしさと気遣いを感じるおもちゃだと教えてくれました。
細やかな気配りができる横山さんだからこそ、そう感じ取れたのだと思います。
これからも好きな木のおもちゃに囲まれて、のびのびと活動を楽しんでもらいたいですね。
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おもちゃ学芸員とは…
来館者にワクワクとドキドキを伝える「おもちゃ」と「遊び」の伝道師です
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おもちゃ学芸員を募集しています
おもちゃや遊びを通して徳島県の魅力を伝え、国産材の木のおもちゃをはじめとする、さまざまな優良なおもちゃとお客さまを繋ぐ架け橋として、おもちゃと遊びの案内人となっていただくおもちゃ学芸員を募集します。おもちゃの使い方や、お客様に館内の説明をするだけでなく、地域の豊富な自然や文化を伝える伝道師として活躍いただける方、何よりも子どもと接するのが好きな方のご応募をお待ちしております。
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