~木とふれあい、木に学び、木と生きる~
徳島県で木育に取り組んでいる人を紹介するコーナーです。
『日本けん玉協会』四国ブロック長・2級指導員 田崎隆也さん
大人も子どももけん玉に夢中
「玉を上に放り上げるのではなく、空中に置いたけん玉の下に“けん”をもってくるイメージですね」。そう話しながら、さまざまなけん玉の技を見せてくれる田崎さんは、けん玉歴7年ほど。「最初は娘が100均のお店でけん玉を買ったんですけど、遊び方を教えてくれる場所が徳島にはなくて。ならばと思って娘に教えるために自分で練習するようになったので、実はけん玉歴は娘のほうが1日先輩なんです(笑)」。
練習を通して公益社団法人日本けん玉協会と関わるようになり、今では協会の徳島支部長であるとともに、四国ブロック長も務める。
さらには家族全員が五段の腕前を持ち、娘さんは大会日本一を経験、息子さんは初段と五段昇格の最年少ギネス記録を保持するなど、一家そろってけん玉の腕前を磨いてきた。
難しいからこそ挑戦したくなる
鳴門市にある道場での練習は週に1回が基本で、誰でも無料で参加できる。他にも徳島市の総合福祉センター、石井町防災センターなどでも練習しており、現在は大人と子どもを合わせて約30名がけん玉がけん玉に取り組んでいる(道場以外での練習には参加費が必要)。
田崎さんの目から見て、けん玉が子どもたちに与える影響でもっとも大きいのが集中力や反射神経の強化、そしてチャレンジ精神の成長だという。「けん玉の技はどれも難しいものばかりですが、練習するうちに難題に挑戦する気持ちが芽生えてきます。うちの子どもたちも『できない』と口にすることがなくなりましたね」。
多くの参加者が使っているのは、けんにブナ材、玉にサクラ材をそれぞれ使った協会認定モデルのけん玉だ。「赤の玉しかなかった昔と違って、今はとてもカラフルです。使ってみたい色を選ぶ、そんな入口からなんとなくけん玉を始めて、次第にはまっていく人も珍しくありません」。古くから受け継がれてきた遊びが、今も子どもたちの心を熱くさせている。
大皿と中皿に交互に玉を乗せる「もしかめ」選手権大会の様子。練習場所は県内各地に分かれているが、年間5回ほど行われる各種大会は、基本的に鳴門市の道場で開催される。
必勝祈願に参拝した大麻彦神社にて。樹齢1,000年のご神木の前で、大会での健闘を誓う。
大会に向けた模擬戦の様子。県内では年間5回ほどの大会が開かれており、本番が近づくと練習にも自然と熱が入る。
DATA 徳島けん玉道場 tel.090-8972-0335 徳島県鳴門市瀬戸町明神字鳴谷114-8 開/日曜13:00~17:00(大会の都合で休みの場合あり)、ほか不定期に開催 HPは「徳島けん玉道場」で検索
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