G-L61JKD798K とくしま木育 もくもく日誌②
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とくしま木育 もくもく日誌②

~木とふれあい、木に学び、木と生きる~


徳島県で木育に取り組んでいる人を紹介するコーナーです。

『テーブル工房kiki』オーナー 木村健治さん



kikiの“はぎれ”


 テーブル工房kikiでは、材料を丸太で仕入れて製材する。テーブル用の一枚板、椅子のフレーム、時計やコースターといった小物までつくり出し、材料を大切に丁寧に使い切ろうとしている。そうは言っても、製品には生かしきれない木の端っこ、試作品のパーツ、訳あって使えなかった大きな板材など、どうしても“はぎれ”が出てしまう。これらを1グラム1円の量り売りで提供するのが、毎月第1土・日曜開催の「無垢板はぎれ市」だ。

 なるほど! この活動がkikiスタイルの木育か、と思ったが「(木育について)そこまで意識していない」と木村さんが言うので、面食らってしまった。



#kikiのはぎれでつくったよ


 「“材料を分けてほしい。はぎれでいいから”と言われることがあって。はぎれと言っても、木の種類も厚みも大きさもバラバラで、値段のつけようがない。だったらお客さんが直接選んで、量って買ってもらえたら楽しいんじゃないかと思って」。このアイデアを形にしたのが、「無垢板はぎれ市」というわけだ。

 「いろいろな人が来てくれます。お母さんに“200円までじょ”って言われた子が“200グラム超えた。あ〜あかん”ってなったり(笑)。木工が趣味の人が“良い木があった”と買って帰ったり。“これは何の木?”というお客さんの質問に答えたり。木のことを伝えようと意識していないけど、流れでそうなっているのかも。木に触れると気持ちがいいですよね。木を選んで量ることで木に触れてもらうから、こういうことも木育につながるのかな」。

 「#kikiのはぎれでつくったよ」でインスタグラムを見てほしい。3歳の子が木のパーツを組み立てて目や鼻を描き足したもの、木でつくったロボット、フクロモモンガ(ペット)のために作ったブランコ、キャンドル台など、こんな風になるんだ! と感心するものばかり。「無垢板はぎれ市」を知ると、木で何かをつくってみたくなる。この取り組みは、無自覚的だが確かに木育と結びついているのだ。



1グラム1円なんて驚き! 「無垢板はぎれ市」は毎月第1土・日曜開催。キッチンカーもやってきて、マルシェみたいににぎやかになる。


「#kikiのはぎれでつくったよ」には、微笑ましいストーリーとともに力作がアップされている(写真はInstagramのスクリーンショット)。


徳島木のおもちゃ美術館の下駄箱用キーホルダーはkikiさんが制作。家の形の白い木は、徳島産の栃(とち)の木だ。




DATA

テーブル工房kiki

tel.088-683-2010(電話受付9:00〜18:00)

徳島県板野郡北島町高房字堤外35-1

営/工房ショップ13:00〜18:00(土・日曜、祝日は10:00〜)、毎月1回月曜は10:00〜18:00)

休/月曜(月曜が臨時営業の場合は翌日休)、12/30〜1/4

P/10台

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◆ボランティアスタッフを募集しています 徳島木のおもちゃ美術館で「おもちゃ」と「遊び」を通して、徳島県の魅力を伝えていただくボランティアスタッフ「おもちゃ学芸員」を募集しています。 ※おもちゃ学芸員になるには2日間の養成講座の受講が必要です。 次回開催日 7月6日(土)・7日(日) ※6日は13:00~16:30、7日は9:45~16:30 ●お申し込み おもちゃ学芸員 養成講座申込フォーム ●

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